自分らしい夏休みを「思いっきり」
                       校 長  稲 垣 達 也

 いよいよ子供たちが楽しみにしている夏休みが始まります。保護者の皆様には、この一学期間、本校の教育活動に対し、温かい御理解と御協力を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

 夏休みは、学校の時間割から離れ、一人一人が自分らしく過ごせる特別な時間です。ぜひ、お子さんにとって「思いっきり」挑戦し、「思いっきり」楽しみ、「思いっきり」成長できる夏にしていただきたいと思います。

〔 夏こそ、読書! 夏こそ、探究! 〕
 夏休みは、子供たちが自分の「好き」を思う存分おいかけられる、一年で最も贅沢な時間です。
 良い本との出会いは、新しい世界への扉を開いてくれます。一冊の本から、「どうしてだろう」「もっと知りたい」という小さな疑問が生まれます。その疑問を図書館で調べたり、実際に見たり、聞いたり、体験したりすることで、学びは「探究」へと広がっていきます。
 野山や川、博物館や美術館、旅行先や近所の公園まで、夏休みには教科書には載っていない「学び」があふれています。ぜひ、お子さんの「なぜ?」を大切にし、自分だけの発見や感動をたくさん積み重ねていただければと思います。
 読書感想文や調べる学習コンクールは、そのような体験を形に残す絶好の機会です。作品の出来栄え以上に、「自分で考えた時間」そのものが、子供たちにとって何より大きな財産になります。

〔 何よりも大切なのは“命” 〕
 どんなに充実した夏休みも、二学期を元気に迎えられてこそ意味があります。
 交通事故、水の事故、熱中症、不審者、自然災害、ネット上のトラブルなど、夏休みには学校生活とは異なる危険も少なくありません。
 「大丈夫かな?」「平気かな?」
 ぜひ、お子さん自身が立ち止まって考える習慣を御家庭でも大切にしてください。そして、困ったことや不安なことがあった時には、一人で抱え込まず、家族や学校、周囲の信頼できる大人に相談するよう、お声掛けをお願いいたします。
 “命”より大切なものはありません。

〔スマホより、本物の体験〕
 便利な時代になりました。スマートフォンやインターネットは、正しく使えば大変便利な道具です。
 しかし、子供時代に本当に育てたいものは、画面の中ではなく、現実の世界にあります。
   本を読むこと。     虫を捕まえること。
   汗をかいて遊ぶこと。  家族と話すこと。
   友達と笑うこと。    失敗すること。    
   考えること。
 こうした一つ一つの体験が、子供たちの想像力や創造力、思いやり、粘り強さを育てます。便利さに頼りすぎるのではなく、「少し不便だからこそ考える」「分からないからこそ調べる」、そんな時間をぜひ大切にしてください。
 夏休みだからこそ、画面を見る時間を少し減らし、自然や人との触れ合い、本との出会いなど、アナログならではの豊かな体験をたくさん味わってほしいと願っています。
 とりわけ、スマホやSNSは、子供時代に限って言えば、『百害あって一利なし』という危機感を、大人がもつことが必要だと思います。

 子供たちは、夏休みの過ごし方によって、大きく成長します。
   「思いっきり遊んだ!」  「思いっきり読んだ!」
   「思いっきり探究した!」 「思いっきり挑戦した!」
 そんな自信に満ちた笑顔で、二学期の始業式に再会できることを、教職員一同、心から楽しみにしております。
 
 保護者の皆様におかれましても、どうぞ健康に留意され、御家族そろって充実した夏休みをお過ごしください。

                           令和8年7月17日